昨日は大学生・社会人対象のドラフト会議が行われましたが、オリックス・バファローズのドラフトにはびっくりしました。阪神タイガースなどが興味を示していた法政大学の大引選手をウェーバー制度のアドバンテージを生かして指名し、大引選手たった1人の指名だけで(希望枠獲得選手を含めても2人)ドラフトを終えてしまったのですから。
また、このドラフトによって希望枠獲得選手は全員、それに準ずる選手は「年俸1,500万円」で契約することになると思います。この「年俸1,500万円」は一軍選手の最低保証年俸額です。つまり、これらの選手は一軍で活躍することが義務づけられたことになります。当然一軍に残る・実績を残すことができなければ容赦なく年俸ダウンが待っています。これは高校生でただ1人、同様の条件で楽天イーグルスに入団する田中将大投手についても同じことが言えます。そういう条件で最後まで一軍に残ることのできる選手は限られるので、その点はプロの厳しさというものを感じます。
本題に入ります。昨日の労働政策審議会でも議題になったはずの「ホワイトカラーエグゼンプション」ですが、経団連は導入するように呼びかけていますが、経済同友会は反対の意見のようです。朝日新聞のウェブサイトからの引用です。
(Asahi.comより引用)
ホワイトカラー・エグゼンプションに反対 経済同友会
一定の年収以上の会社員を労働時間規制の対象から外す「ホワイトカラー・エグゼンプション」について、経済同友会は21日、「年収を基準にするのはおかしい」と批判し、来年の国会での法改正は見送るべきだとする意見書を発表した。日本経団連は導入を推進しているが、経済界でも意見が割れた形で、今後の議論に影響を与えそうだ。
この制度は、自分の裁量で仕事を進めることができる社員には、時間ではなく成果に応じて賃金を支払う仕組みで、「1日8時間、週40時間」の法定労働時間を超えて働いても、残業代が払われなくなる。現在、厚生労働省の審議会で導入に向けた検討が進んでいる。具体的な年収水準は決まっていないが、経団連は昨年、年収400万円以上を対象にするよう提案した。
これに対し、同友会は「仕事の中身や量、スケジュールまで自分で裁量をもっている従業員は多くはない」と指摘。米国の雇用ルールをそのまま持ち込み、年収で線引きするのではなく、「仕事の質や種類で判断するべきだ」とした。労働時間規制を残したまま柔軟に働くことができる現在の裁量労働制の活用をまず進め、ホワイトカラー・エグゼンプションは将来的な課題と位置づけた。
一方、時間外労働の割増率の引き上げについては、「長時間労働を抑制することができるのか疑問」とし、経団連の主張と足並みをそろえた。
(引用ここまで)
ホワイトカラーエグゼンプションについては、最近の投稿にもあるので参照していただけたらと思います。
11月9日投稿:「ホワイトカラーエグゼンプション」の審議
11月11日投稿:ホワイトカラーエグゼンプションの審議 続編
どちらかというと、経済同友会の(導入反対の)主張の方が労働の現場の現状をよく捉えていて、説得力のある主張のように思います。将来的にはホワイトカラーエグゼンプションの導入はやむを得ないかもしれないけれど、むしろ現在の(対象者は限られるが)裁量労働制を活用するようにすべきだというのが現実的な主張のように思います。
いずれにせよ、「ホワイトカラーエグゼンプション」の導入についてはまだまだ紛糾することは間違いないように思います。
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