2007年06月06日

現在の年金記録漏れの原点

お久しぶりです。長らくお休みしてしまいましたが、来週あたりから本格的に投稿を再開しようと思いますので(長期休業の理由もそのときに書こうと思います)、これからもよろしくお願いいたします。ということで、今日は非常に気になる記事を見つけたので臨時的に投稿します。

<年金番号>64年に93万件不明 社保庁認識も対策取らず(Yahoo News―毎日新聞より)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070606-00000010-mai-pol

 社会保険庁が1964年、厚生年金の年金番号などを磁気ファイルに入力する際に93万件の年金番号が誰のものか分からなくなり、注意を促す通知を自治体などに出していたことが分かった。社保庁は約5000万件の不明記録について、80年代のオンライン化や97年の基礎年金番号導入が背景にあるとしてきた。60年代に問題を認識しながら実効性のある対策を取っていなかった実態が浮き彫りになった。

 5日の参院厚生労働委員会で桜井充議員(民主)が指摘した。通知は、64年9月1日に社保庁年金保険部業務課長が出した「厚生年金被保険者台帳記号番号の確認について」で、「機械処理による記録事故はすでに93万件に達している」「番号確認の適否は、保険給付の裁定等にも影響する」などと記されていた。

 社保庁は、60年ごろから厚生年金加入者の転職・再就職などに伴う届けがあった際、社会保険事務所の被保険者原票を本庁に送り、本庁で磁気ファイルに入力する作業を開始した。93万件はこの際、転職・再就職した被保険者について収録すべき元の年金番号が見つからないなどの理由で誰が支払ったか分からなくなり、年金番号が宙に浮いた形になった。

(ここまで)

現在、年金に関する記録漏れが5000万件もあるということで政局さえも動かしてしまう可能性があるほどの大問題になってしまっていますが、その原点は1964年=昭和39年にまでさかのぼるということになるのでしょうか。ちなみに国民年金制度が開始されて国民皆年金のシステムが始まったのが昭和36年ですから、わずか3年で事態をゆるがしてしまうその基礎ができてしまったということになります。もっとも当時は厚生年金は厚生年金、国民年金は国民年金という別個の制度でした(現在の基礎年金=国民年金と報酬比例=厚生年金などの2階建てになったのは昭和61年から)が、現在の年金システムからすれば言うまでもなく問題であることは間違いありません。

お気に入りの本に「時価会計」という本がありますが、



その本の中に「隠すことができる失敗は隠せなくなる大きさまで育つ」という文があります。今回の年金記録漏れという大問題は、まさにこの文どおりの出来事になってしまっています。当分はこの問題を中心に投稿していこうと考えています。
posted by gogosharo at 14:00| Comment(2) | TrackBack(1) | 年金 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ルール&マナー.comというブログを始めたばかりです。
年金記録漏れ、私たちが支払った年金はどこに行ったのでしょうか?国民は年金を払う義務があるのなら、厚生労働省や社会保険庁は、納めたお金を正しく管理する 『義務』があるはずですよね
Posted by チンペイです at 2007年06月08日 00:50
チンペイ様

返事が遅くなり申し訳ありません。

おっしゃるとおりで我々の「義務」である納付した年金保険料を管理するが社会保険庁にはあると思います。まさかこのような事態になってしまうとは我々含めて想像できなかったと思います。
Posted by 「ゴーゴー社労士」村上隆洋 at 2007年06月10日 22:08
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Excerpt: 年金特例法案が衆院通過 社保庁法案も (NIKKEI-NET) 野党、抵抗強める 国会は1日未明、衆院本会議で社会保険庁改革法案と年金支給漏れの時効を撤廃する特例法案を自民、公明両党の賛成多数で可決、..
Weblog: The企業年金BLOG
Tracked: 2007-06-11 23:40
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