2007年07月24日

年金保険料の「流用?」

おはようございます、「ゴーゴー社労士」です。

今日からプロ野球も後半戦が始まります。3位以内に入れば出場できるポストシーズン=クライマックスシリーズへの参戦権を賭けて激しい戦いが行われます。千葉ロッテマリーンズは福岡ソフトバンクホークスと対戦しますが、ちょうどこの時期からマリーンズは失速し一番最初に順位が決定してしまった(=4位)ので、今年はそうならないように願うばかりです。

今日は、過去〜現在までの年金保険料の「流用」が毎日新聞に長々と記事になっているので取り上げたいと思います。

<年金問題>保険料約6兆9千億円を年金給付以外に流用(Yahoo News―毎日新聞より)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070724-00000007-mai-pol

厚生年金と国民年金の保険料として、戦後、国民から徴収された約500兆円(07年7月現在)のうち、約6兆9000億円が年金給付以外に使われていることが厚生労働省などの集計で分かった。グリーンピア(大規模年金保養施設)など福祉施設への流用は打ち切られているが、保険料徴収にかかわる年金事務費や住宅融資への債権回収費などは現在も増え続けている。記録漏れ問題だけでなく、保険料の使途も問い直されそうだ。
 厚労省や社会保険庁によると、主な流用先は、(1)旧厚生省の特殊法人「年金福祉事業団」(現・年金積立金管理運用独立行政法人)が行ったグリーンピア建設や住宅融資など2兆3000億円(2)年金相談やシステム経費1兆9000億円(3)厚生年金会館や健康福祉センターなどの年金福祉施設建設費1兆4000億円(4)年金事務費約1兆円――など。

(以下省略)

毎日新聞は上記に記載されていることを全て「流用」とみなして記事を書いているようです。厚生年金保険法第80条第2項で

国庫は、第80条第1項に規定する費用(=基礎年金拠出金負担)のほか、毎年度、予算の範囲内で厚生年金保険の事務に(基礎年金拠出金の負担に関する事務を含む)の執行に要する費用を負担する。

というように事務費は全て国庫負担であるにもかかわらず引用記事にもあるように特例を認めてきた結果「社保庁長官の交際費や職員の娯楽のためのゴルフ用品やカラオケセット、テニスコート建設などに事務費が使われていたことが発覚」ということであれば流用とされても仕方がない部分はありますが、これらの出費を全て「流用」というのはどうかな、という気もします。なぜなら、特に厚生年金の目的は年金給付に加えて「福祉の向上」も目的になっているからです(厚生年金保険法第1条)。そのために旧グリーンピアや現在も存在している厚生年金会館があるわけですから。

もっとも、保険料がある意味ブラックボックス化しており一般人には決して見えることのない=よって政治(家)によって解決してもらうしかない「特別会計」に組み込まれていくこと、結局これが「流用」の答えになるものと思いますが、こちらのほうが問題であるように思います。

ちなみに、厚生年金保険法第81条第1項では

政府は、厚生年金事業に要する費用(基礎年金拠出金を含む)に充てるため、保険料を徴収する。

とあります。「厚生年金保険事業」ですから、第1条の目的にある本来の年金給付に加えて問題になってきた旧グリーンピアなどの「福祉事業」も該当するわけです。このようなことは一般国民は当然知りません。非常に細かいことではありますが、このようなことも国民に説明することが必要だと思います。
posted by gogosharo at 09:00| Comment(0) | TrackBack(1) | 年金 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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