2007年03月29日

社内での飲み会後の帰宅途中の転落死を労災認定

今日はもう一つ気になった記事があるので紹介したいと思います。労災(通勤災害)の適用についてです。

(NIKKEI NETより)

「社内飲み会も業務」・帰宅中の転落死を労災認定

 勤務先の会社内で開かれた飲み会に出席後、帰宅途中に地下鉄の駅の階段で転落死した建設会社部次長の男性=当時(44)=について、妻が「通勤災害で労災にあたる」として、遺族補償などを不支給とした中央労働基準監督署(東京)の処分取り消しを求めた訴訟の判決で、東京地裁は28日、労災と認めた。

 訴訟で労基署は「会合は業務ではない。飲酒量も相当あった」と主張したが、佐村浩之裁判長は「酒類を伴う会合でも、男性にとっては懇親会と異なり、部下から意見や要望を聞く場で出席は職務。飲酒は多量ではなく、酔いが事故原因とも言えない。降雨の影響で足元も滑りやすかった」と判断した。

 判決によると、男性は1999年12月、東京都中央区の勤務先2階で開かれた会議の後、午後5時ごろから6階で開かれた会合で缶ビール3本、紙コップ半分ほどのウイスキーを3杯飲んだ。

 午後10時15分ごろに退社し、約10分後、地下鉄日比谷線築地駅入り口の階段で約18段下の踊り場まで転落。頭を強く打ち、病院に運ばれたが死亡した。

(ここまで)

関連記事:「社内飲み会も業務」 帰宅途中に死亡で労災 東京地裁が認定(Yahoo News−産経新聞より)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070329-00000024-san-soci

要するに「飲み会」という場ではあるものの「社内で」行なわれたこと、業務に関連があったかということが論点になった裁判ではないかと思います。裁判になる前の労災保険審査官の決定・労働保険審査会の採決ではいずれも「業務とは関連がない」という判断を下したので裁判を起こしたのだと思います。

裁判では引用記事にもあるように「酒類を伴う会合でも、男性にとっては懇親会と異なり、部下から意見や要望を聞く場で出席は職務」であるし、社内で行なわれたということもあって内容的にも職務であるから労災であると認定したのだと思います。これが社外(居酒屋など)で行なわれていれば間違いなく労災にはならなかったはずですが、そういう事情も勘案したのでしょう。

だからといって社内で行なわれる飲み会が全て業務災害・通勤災害につながるというわけではないですが、サラリーマンであればこういったことは日常的に行なわれることもありますから、この判決を受けてこのようなケースの解釈を厚生労働省(労働基準監督署)は買う題するのか、それともこのようなケースは労災の解釈が難しいからあくまでも対象にはできないとする立場を取り続けるのか、非常に気になるところです。


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posted by gogosharo at 12:44| Comment(0) | TrackBack(1) | 労務関連ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

賃金格差は横ばいのようですが・・・

こんにちは、「ゴーゴー社労士」です。

またまた久しぶりの投稿になってしまいました。なるべく毎日投稿しようとは思ってるのですが、どうも初心を忘れているようで、ブログを始めた頃の初心の気持ちをもう一度思い出そうと思っています。

今日は、賃金でこのようなことが読売新聞の記事に記載されていました。

正社員−非正社員=12万7800円…月給格差横ばい(Yahoo News−読売新聞より)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070328-00000015-yom-bus_all

派遣や契約社員などの非正社員の平均月給は、正社員の6割にとどまり、賃金差が12万7800円だったことが28日、厚生労働省の2006年賃金構造基本統計調査で分かった。

 05年調査では、賃金差は12万7100円でほぼ横ばい。戦後最長の好景気が続いているにもかかわらず、正社員と非正社員の賃金格差は改善されていなかった。

 昨年6月分の賃金について、従業員10人以上の約6万2000事業所を対象に調べたもので、約4万6000事業所から有効回答があった。

 正社員の月給は、平均31万8800円(平均40・6歳、勤続13・0年)で、非正社員は19万1000円(同43・2歳、同5・8年)。

(ここまで)

正社員と非正社員の月給の格差が横ばい(のまま大きい傾向である)ということですが、単に月給で見るよりはトータル的に格差というものを考えて書いてほしかったと思います。派遣だと時給制・ボーナスなし・交通費支給もなし・福利厚生もあまり適用されないというケースが多いでしょうからトータルに考えれば天と地ほどの格差に最終的にはなっているものと思います。

賃金を含め格差を考える問題があちこちで行なわれていますが、格差を考えるのであれば現時点一点しか捉えていない格差よりも、トータル的に捉えた視点で格差というものを考えてほしいと思います。なかなかそううまくいかないのが現状なのでしょうが・・・。


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posted by gogosharo at 11:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 労務関連ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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