2007年01月26日

専門家は正しい情報を提供しないと・・・

こんにちは、「ゴーゴー社労士」です。

本日、春の選抜高校野球選手権の代表校が選出されましたが、2校ある21世紀枠の中に、先ほど宮崎県知事に当選した知事の母校が選出されたようです。談合疑惑でダーティーイメージが植えつけられるなどの逆風が吹いていた宮崎県にとっては元タレントの新知事誕生に続いて明るい話題となったことでしょう。あとは政治がまともに機能してくれるのを県民は願っていると思います。

きょうは、あるトラックバック先(スパムでないトラックバック)のブログの一部で離婚時年金分割に関する記事が載っていた(日刊ゲンダイの取材にあるファイナンシャルプランナーが答えていた)のですが、かなり気になるところがあったので、その部分を抜粋したいと思います。


●老齢厚生年金か報酬比例部分が対象
(Q)分割の対象になるのはどの年金ですか。
(A)会社員の場合、厚生年金、公務員は共済年金だけが対象です。すなわちずっと自営業の方は対象外です。65歳以上の人は会社員だったなら老齢厚生年金、公務員なら退職共済年金、65歳未満の人は会社員も公務員も報酬比例部分が分割されます。

●最大で半分が分割される
(Q)分割の割合はどれくらい?
(A)最大2分の1、つまり半分です。
(Q)金額で算出するとどうなるのか。
(A)40年間働いた元サラリーマンと専業主婦の場合(厚生労働省のモデル世帯)、夫は毎月、老齢基礎年金6万6000円、老齢厚生年金10万1000円の合計16万7000円がもらえる。一方、妻は老齢基礎年金6万6000円だけ。4月以降に離婚し、最大半分の年金が元の妻に支払われるとすると、どちらも11万6500円になります。従来なら夫は16万7000円の年金を受け取れましたが、制度導入後は最大5万500円のマイナスということです。
(Q)会社員の共働き夫婦はどうなる?
(A)夫婦2人の厚生年金を合計し、最大、その半分が分割されます。たとえば月額の厚生年金が夫16万円、妻10万円の場合、26万円の半分の13万円ずつです。


まず上の部分ですが、厚生年金と共済年金の分割という点では正しいのですが決定的な間違いがあります。離婚時年金分割の対象になるのは「婚姻期間中の」厚生年金・共済年金加入期間です。上の部分にはその記載がありません。この記事を読んだ場合に老齢厚生年金の全部が対象になるような感じで記載されていますが、違います。婚姻期間が長ければ分割額もそれだけ多くなる可能性が大きいですが、婚姻期間が短ければ当然分割額は少なくなります。

ということで下の部分もモデルケースの例で上げていますが、婚姻期間のことが全く記載されていません。この記事だけを見ると、あくまでも老齢厚生年金全体のの最大半額が分割されるという勘違いを招きかねません。実際にはモデルの10万1千円の婚姻期間に相当する部分が分割される(だから、10万1千円まるまる分割されるという例はかなり少ないはず)ので、この記事を見て離婚時年金分割をしたところ予想外に少ない金額だった、ということが起きかねません。

私も一応専門家の立場ですが、そういう立場にいる方は正しい情報を正しく提供する義務があります。上記のような情報提供では必ず誤解を招く可能性があります。正しい情報を以下にして情報受信者にわかりやすく発信していくかということを専門家は心がけてほしいし、私も常にそうするように心がけていきたいと思います。


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posted by gogosharo at 17:07| Comment(0) | TrackBack(1) | 年金 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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