2006年05月17日

うつ病で労災認定の判決

こんにちは、「ゴーゴー社労士」です。

サッカーのワールドカップ・ドイツ大会まで残り1ヶ月を切ったことで各出場国のドイツ行きメンバーが徐々に決まっていますが、日本と最初に対戦するオーストラリアのヒディンク監督が23人目=最後のメンバーに選ばれたFWの巻選手に困惑しているそうです。もう本番に向けての心理戦は始まっているのでしょう。

今日は、うつ病による自殺が労災認定されるか否かという裁判の判決記事を紹介したいと思います。

(YOMIURI ONLINEより引用)

業務でうつ病、中電社員の自殺を労災認定…名古屋地裁

 中部電力(名古屋市)に勤めていた夫(当時36歳)がうつ病になり自殺したのは、過労や上司のパワーハラスメント(職権による人権侵害)だとして、愛知県常滑市に住む妻(42)が名古屋南労働基準監督署長を相手に、遺族補償年金の不支給処分の取り消しを求めた訴訟の判決が17日、名古屋地裁であった。

 橋本昌純裁判長(永野圧彦裁判長代読)は「上司の指導や時間外労働の増加などにより、うつ病を発症、悪化させ、自殺に至った」として自殺と業務との因果関係を認め、労災と認定、処分の取り消しを命じた。

 判決によると、夫は1999年8月に主任昇格後、うつ病を発症し、同年11月、乗用車内で焼身自殺した。

 妻は翌年、「自殺したのは、長時間で過酷な労働や上司のパワーハラスメントにより心理的負担がかかり、うつ病を発症・悪化させたため」と労災認定を申請した。しかし、労基署は「心理的負担がうつ病発症の有力な原因とは言えない」として、申請を退けていた。

(引用ここまで)

この記事を見て思い出したのが、半年前に投稿した「パワハラで労災を認定した新居浜労働基準監督署の件」です。その当時はパワハラという概念があまり浸透していなかったのか、パワハラ=労災として考えることができなかったのだろうと思いますが、上記のように半年前に「パワハラ=労災」と監督署で認定したという前例を作った以上、判決でもこれを踏襲したのではないか、と考えています。

時短促進法が改正されて労働時間等設定改善法という法律が4月から施行されましたが、このような悲劇が起こらないためにも労働時間の改善を労使共に考えていってほしいと思います。「セクハラ」という概念は完全に定着しましたが、「パワハラ」という概念もこれからは定着していくと思うので、「パワハラ」に関する対策も就業規則に盛り込むといったことで対応すべきだと思います。

最後に、相互リンクをさせていただいている野口会計事務所(ただし、暴れん坊所長とオットリ副所長のほう)「ストレス耐性」についての記事が書いてありますが、いくら「ストレス耐性」が強くても結果的には上記のようにうつ病になって自殺という可能性があるわけです。「ストレス耐性」を強くするよりは「どのようにしてストレスをなくしていくべきか」ということを考えてほしいと思います。


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posted by gogosharo at 18:20| Comment(6) | TrackBack(1) | 労務関連ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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