2006年01月16日

休む勇気と、休ませる勇気

こんにちは、「午後から社労士」です。

今日もオンリーワンフォーラムが主催するセミナーに参加する(場所
は渋谷)のでこの時間帯にブログを投稿します。この前のセルフコー
チングセミナーとは別のセミナーなので、その感想はまた明日にでも
投稿したいと思います。

今日は、日経新聞の1面に載っていた「有給休暇の計画取得変更義務
付けの検討」が目に入ったので、この記事を取り上げます。

(NIKKEI NETより引用)

有給休暇、計画取得義務づけ・厚労省検討

 厚生労働省は年次有給休暇の取得を促すため、一定日数については
取得時期をあらかじめ決めておくことを企業に義務づける検討に入っ
た。年度当初などに取得時期を決め、計画的な消化につなげる狙い。
残業が一定水準を超えた場合、超過時間に見合うだけの休日を与える
制度を設けることも検討する。労働時間規制の実効性を上げ、就労環
境を改善する考えだ。

 厚労省は労働時間制度を抜本的に見直す方針。一定以上の年収を得
ていることなどを条件に、残業や休日労働に割増賃金を支払う規制か
ら除外する対象を拡大する方向で検討している。これ以外の一般の労
働者については、休暇取得を後押しするとともに長時間労働に歯止め
をかける。

(引用ここまで)

労働基準法では、条件を満たした場合に有給休暇日数を与えなければ
ならないと規定しているだけであって、実際の有給休暇の請求方法は
就業規則等で規定されています。また、いつ有給休暇を取るかは個人
の裁量に委ねられています。原則として有給休暇を請求すれば断るこ
とはできません(時季指定権)が、請求時季が集中することで事業に
支障が出る場合は他の時季に変更することができます(時季変更権)。

論点になっているのは有給休暇の計画的付与という制度で、これは労
使協定等で有給休暇を与える時季に関する定めをしたときに、有給休
暇日数の5日を超える部分については上記の時季指定権・時季変更権
の規定にかかわらず有給休暇を与えることができる制度のことで、こ
の制度を義務化して有給休暇を取ることができるようにしよう、とい
う意図で検討に入ったものと思われます。

現実的には有給休暇を取得できる風土のない企業が多数あるのが現状
で、有給休暇の取得率・取得日数は過去最低レベルにまで落ち込んで
います。こういった現状では有給休暇の取得率アップは到底望めない
ため、強制的に義務づけることで労働者には「休む勇気」を、使用者
には「休ませる勇気」を持ってもらうという意図も含まれていると思
います。

この制度が現実化されたならば、計画取得された人の足りない分をフ
ォローしなければなりませんから、業務の効率化が図れるのではない
か、という副次的効果も期待できるかもしれません。

法律によって強制義務化されるのは本意ではないと思いますが、これ
をきっかけに労働者は「休む勇気」を、使用者は「休ませる勇気」を
持ってほしいと思います。


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posted by gogosharo at 15:18| Comment(2) | TrackBack(1) | 労務関連ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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